女性のロールモデルって止めませんか?先は見過ぎない方がいい!

🌞女性の働き方🌞

今回は、女性のロールモデルに対する違和感について記載します。
女性は学校を卒業すると色んな選択肢を与えられます。そもそも「働く?」「働かない?」「フルタイム or パートタイム?」等々。男性は一直線に「働く!」という一つしかない選択肢ですが、女性には圧倒的に多い選択肢が沢山与えられます。働くことが当たり前だと思って生きている女性、働かないことが当たり前だと思って生きている女性、働きたくないけど働かなくてはいけないと思って生きている女性、働かなくてはいけないのに少ししか働けない女性… その大きな括りだけでも全く違う価値観なのに、更にそれらカテゴリーの中でも、女性が10人いれば10人のストーリーがあり、その価値観に至っています。勿論、男性も一人ひとりストーリーがありますが、「働く」という観点では、女性ほど最初の価値観カテゴリーが別れないと思います。(働き方にはサラリーマンやフリーランス、個人事業等ありますが、今回はそもそも働く、という点のみにフォーカスしています。)

そんな色んな価値観を持った女性達が混在するビジネス社会において、一般的な組織では、女性活躍のために特に「女性のロールモデルの必要性」はよく言われます。そもそもビジネス社会に女性の先輩が少ない、ライフイベントがある等、将来のキャリアを見通せないという不安を解消するために、「こんな女性の先輩がいますよ~」ということを組織として掲げ後輩女性達を安心させたい、という、ロールモデル推進の意図は理解出来ます。が、本当に必要ありますか?
その方の、新入社員はどんな部署にいて、いつ結婚して、いつ育休を取り、復帰後どんな部署に異動して、、、、という所謂キャリアは、その人の歩んできた過去の話。その人の価値観の紹介でしかなりません。数少ない女性社員の経歴を「ロールモデル」として発表することにとても違和感を感じるのです!その当時の環境があり、タイミングがあり、組織の風潮があり、、、色んな要素が関わって、その人のキャリアが出来上がります。それを「モデルケースですよ!!」と言われても、自分の価値観や環境と違い過ぎて、「(* ̄- ̄)ふ~ん」としか思えません。

不安を解消したいのであれば、その不安に沿った人を男女問わず紹介すればよいだけで、組織として「女性のロールモデル」を掲げることは、根本的な解決になっていないばかりか、ロールモデルとして掲げることで、何年後までに何をしなくてはいけない、した方が良いのかな、と余計に不安を作ってしまうだけです。女性の不安は将来いつ起こるか分からないことに起因することが多いので。

働く者の責任として先のキャリアのイメージを持つことは重要です。ただ、それは男女問わず同じこと。女性の場合は、描いたイメージを左右するイベントや転機が起こるかもしれないという可能性が高いという違いはありますが、キャリアを描くという点について、男女差はありません。女性だけ「ロールモデル」としてモデルを提示をすることで、先の見通しについての不安ばかりを増幅させるのではなく、女性には、より短期的なキャリアを集中させることこそ必要だと思います。
そう、先ばかり見させるよりも、今のキャリア、3年後くらいの少し先の未来に集中する、その方がずっと重要です!短期間のキャリアを気づく過程で、長期的なキャリアは出来ていきます。足元に集中することで将来への漠然とした不安がなくなるばかりか、現在自分を取り巻く環境を踏まえて、現実的な先を見通す力もつきます。
この理由から、組織において女性だけキャリアをモデルとして定義することは必要ない!と考えています。皆さんはどうお考えでしょうか?

最後までお読みいただきありがとうございます。

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