今回は、働く女性が知っておくべき、ビジネス社会に存在する男性特有の「暗黙のルール」についてご紹介します。私が社会人になった約10年前。女性総合職社員は世間にまだまだ少なく、私の会社も例外ではありませんでした。「男になれー!」と言われたり、私が「20時までに毎日仕事を終わらせて帰ります」なんて宣言したら「やる気がない!!」なんて怒られたり、昨今ではNGだと思われる考え方が入社後数年間は当たり前でした。それでも何とか頑張ろうともがく毎日、今思えば、私は猫のグループに突進した犬状態。ニャーニャーニャーと話す皆さんにワンワンワンと話して通じるわけもなく・・・何だか陰では「あいつは狂犬だな(笑)」なんて言われていたようで・・・(*ノωノ)
そんなしんどい毎日の原因を見つけようと試行錯誤する中、1冊の本に出会い、これまでもがいていた会社生活がすーっと楽になりました。その本とは『女性の知らない7つのルール 男たちのビジネス社会で賢く生きる法』です。エイドリアン・メンデルさんというアメリカの精神カウンセラーが書いた本で、男性が多いビジネス社会には男性特有の暗黙のルールが存在しており、女性の皆さんはこのルールを知った上で仕事をしてみましょう、という内容です。これは入社当初に早く知りたかった・・・(涙)と私自身思いましたので、現在同じように頑張っているのに何故か会社生活が辛いなぁと感じる女性の皆さんは、以下に私が考えるこの本の要点を纏めましたので是非ご参考にしてください。
- 男性にとってビジネスはゲームである
- ビジネスというゲームに存在する暗黙のルール
1.男性にとってビジネスはゲームである
私が最初に衝撃を受けた事実が「ビジネスはゲーム」という考え方です。男性社員は無意識にこの感覚を土台に仕事をしているというのです。「ゲームなんて遊びじゃないか!仕事を遊びと考えているなんて!」と思った真面目な方は、当時の私と同じように会社生活に違和感を感じている方かもしれません。でも、男性がビジネス社会をゲームだと考えているという前提を理解することは女性が社会で働く毎日を楽にする第一歩です。そしてゲームにはルールが存在するため、そのルールを知らずに仕事をすると異端児=“猫のグループの中に紛れ込んだ犬”扱いされてしまいます。
女性はビジネスを通じて、自己成長に繋げようとか色んな価値観を身に付けようと考える人は多いと思います。まして、如何にこのゲームに勝とう、と無意識に思っている女性は少ないのではないでしょうか。振り返ると女の子がおままごとや人形遊びをしている間、男の子は対戦型ゲームやチームスポーツで遊びます。女の子が相手への共感を養っている間、男の子は仲間で衝突しながらも勝つという目的達成方法を習得していきます。本能的に異なる自我・道徳観を培いながら成長し、その前提を抱えたまま大人になり同じ社会で働いているのです。
女性の方は「ビジネスはゲーム」という考え方を頭に置きながら、明日から会社での会議に参加してみてください。多くの男性たちが<この場の主導権を握るには>、<自分の意見を如何に理解させるか>等に重点を置いて話していることが分かります。もちろん、会議だけではありません。例えば激しく交渉した後に楽しそうに趣味の話をしていることも見受けられます。ビジネス相手は敵でもありますが、同じゲームを共にする仲間だからです。ゲームという見方で捉えると、全てのこれらの行動が腑に落ちます。
毎朝通っていた新橋駅前のソバ屋さんが「今日も戦い前の1杯!」と看板をかけていることにも納得です。多くの男性にとって職場は戦うゲームの場だったのですね。
2.ビジネスというゲームに存在する暗黙のルール
それでは、それらゲームの前提となっているルールをご紹介します。繰り返しですが、ルールを知らずに相手と同じ土俵でゲームは出来ません。女性だけこの暗黙のルールを知らないなんて最初からゲームオーバーです!
- ルール①:できるふりをふる
- ルール②:自分を強く見せる
- ルール③:辛くても継続する
- ルール④:感情的にならない
- ルール⑤:アグレッシブになる
- ルール⑥:戦う!
- ルール⑦:真のチームプレーヤーになる
ルール①:できるふりをふる
「これ出来る?」と上司に言われて、挑戦したことが無い・知識に自信がない分野だった場合、即座に「はい!」と回答出来ますか?今回のタスクが自分に出来るかどうか、出来ないかもしれない、その場合はどうしよう・・・と考え、「初めてなので出来るか分かりません。」「他にこの業務も抱えているので一人では難しいかもしれません。」といった回答をしてしまっていませんか?女性は相対的に正直で真面目な性格な方が多いためか、心の声をすぐに伝えてしまいがちです。ただ、ビジネス社会では一旦その回答を飲み込みましょう。出来ないのか?どうすれば出来るのか?等を考えて回答する、多少のリスクを負ってみる姿勢が必要です。出来ないことを相手に自ら発表することがゲームにとってプラスになるでしょうか。確信がなくても自分の行いや能力に自信があるふりをする、まず「出来ます」と回答してから、結果を出すために行動すれば良いのです。
タスクを行う過程でも、すぐに上司に頼る、他人に助言を頼む、という行動は男性のルールから外れています。家族でスーパーにいる際、欲しい商品がどこに陳列されているか分からない時、すぐに定員を探して聞こうとする母親に対し、定員を探して聞く前にスーパーのマップや携帯で自らその場所を見つけようとする父親の姿は一度は体験していることでしょう。男性は出来る限りのことをしてから最終的に他人に頼ります。聞くことにより能力が劣っていることを相手に伝えることになるからです。質問する際も、不必要な世間話や前置きを伝える必要はありません。情報収集の際は必要な情報を必要な時にだけ、を心掛けましょう。女性にとっては必要だと思われる行動も男性の暗黙のルール上は不必要なことがあるのです。
ルール②:自分を強く見せる
入社当初「ポーカーフェイスになりたいんです」と言い、周囲の先輩方に大爆笑されたことがありました。すぐ顔に出てしまう性格なので・・・(笑)。いつも平然としていることって真面目な方ほど難しいですよね。でも男性の強さは逆境にあっても平然としていられる能力である、と本書でも伝えています。ゲームにおいて、困っている状況を誰にでも悟らせる必要はありません。女性が言いがちな愚痴や文句も止めましょう。困難に立ち向かう強さが無いという証拠になります。困ったらまずは「一旦持ち帰ります」と仕切り直し、嫌なことがあったら美味しいコーヒーを一口飲み、愚痴を言う前に少し落ち着きましょう。取り乱さない姿勢は、ビジネス社会においては自身に有利に働きます。私自身、素直さは長所だと思いますし、素直な女性は素敵だと感じますが、ビジネス社会では必ずしも長所になりません。
また、指示される前に行動することをためらっていませんか?女性は、指示を受けてから動くことが幼少期から自然と身についています。しかし、ビジネス社会では時には明確な指示がなくとも、結果グループや自身に良い結果をもたらすと思えば、多少リスクを負っても行動することは試してみる価値があります。自分はきっと出来ると信じて、良い結果のために動くことを意識するだけでゲームの主導権を握っている感覚になりますよね。
次回は残りのルールについてもご紹介します!最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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