何故人に仕事を振ることが大事なのか分からない、それが出来ない、と考える人自体、仕事が出来ないことが確定しているようなものだと思います。理由はシンプルで、仕事で求められているのは努力や過程ではなく、アウトプットだから。最良のアウトプットを出すことだけに焦点を充てると、以下の点に留意しなくてはなりません。結果、人に振らないと最良のアウトプットに辿り着くわけがないのです。
1.難易度高いタスクほど、方向感と細分化のバランスが命
まず、アウトプットを出すためには、アウトプットに向かうまでのアウトラインの策定が必要です。特に抽象度が高い仕事や多くの人が関わる、不確定要素が多い仕事ほど、地図を持たずに目的地に向かい全く異なる目的地に辿り着いてしまうと取り返しがつきません。まずはどんなサイズの、色の、解像度の地図にすべきかというアウトライン=方向感が間違っていないことを、チームや上司、最終決定者と確認しましょう。そしてアウトラインが出来たあと、それをどのように進めるか、何をすべきか、細分化をしていきます。細分化をするとタスクが見える化され、タスクごとにどんな作業なのか、どんなスキルが必要なのか明確化出来ます。すると、自身ですべきことなのか、チームメンバーの方が得意なのか、わかるはずです。全てのタスクが得意な完璧人間なんていません。得意なことを得意な人にやってもらう、これが鉄則です。
2.人とのコミュニケーションが命
タスクが見える化され、さあ人に仕事を振ろうと思っても、頼み方や姿勢は大いにアウトプットに影響します。そもそも地図なしで人に作業だけふるという人は論外ですが、人に地図の全体感を見せずに作業のみふる、人の意見を聞かずに進めようとする、人の状況を全く把握せずに仕事を振る・・・このような振り方をするとその人に頼んだタスクの質が落ちるので、最終的なアウトプットの質が低下に繋がります。まずは、人に仕事振るために、そして最良のアウトプットを出してくれるように、その人のこと(他にどんなタスクを抱えているか、どんな依頼をすれば気持ち良く行ってくれるか等)を知り、最終ゴールを共有したうえで動いてもらうことが必要です。
そして何より、自身がそれ以外の仕事をしているというアウトプットをしっかりと見せることも重要です。人に振っておいて、自分は何しているの?と思われている人は全然駄目ですね・・・
3.スケジュール感が命
頑張って行っても、求められる期限に間に合わなければ意味がありません。まずはスケジュールを立て、余裕を持って進められる体制を作りましょう。そして余裕を持って準備すればするほど、一人ですべて行うことと、それとも個々の強みをうまく掛け合わせて期限内に結果を出すことのどちらが最大のアウトプットか明白なはずです。
人に仕事を降ることを躊躇している人は、目線が仕事ではなく自身に向いています。これを振ると嫌われる?これを振ると自身の価値がなくなる?これを振ると自身が仕事が出来ないと思われる?全て自分の心の問題ですよね。求められているのは、自身の心がどう思うかではなくて、仕事の結果です。
最後までお読みいただきありがとうございます。
コメント