今回の本は細谷功著『メタ思考トレーニング』です。メタ認知の重要性は良く言われるようになりましたが、結局それはどう考えるべきなのか、ヒントをくれます。
・与えられた課題を思考停止のまま対応しただけでは、具体的な事象に留まり何も生み出さず成長も無い。
・「依頼の意図・背景」まで徹底的に遡って考える、何故のなぜ、という思考の癖をつける事で、問題や事柄の上流にいける。
・アナロジーの思考力が必要である。即ち、抽象化した類推、パターン認識能力、である。つまり、複数の個別事象に共通点を見い出し、過去の経験や知識と結び付けて、新しい分野の発見に繋がる事である。
・結果として、飛躍したアイディアに繋がる事が起き得る。
この様な考え方を身に付けるには、日常生活における事象から思考訓練が必要だ。例えば、「回転寿司は何故普及したか、他の食品や製品では成功するか」、「パッケージ旅行と自由旅行の違いは何か」を抽象化、〇〇化して考えてみる、など。
日常生活の様々な事象を頭を使って考える事って大事だな、とつくづく考えさせられる本でした。
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